歯科医院のスタッフ教育について

歯科医院における経営相談の中で非常に多くの方からスタッフ教育に関して相談があります。

特に女性スタッフへの指導の仕方や向上させる方法や手法を相談されますが、基本的に多くの歯科医院は少人数で経営されており、スタッフも少数で日々顔をあわせ、業務内容もルーティンワーク的なわけですから、どうしても業務クオリティの低下が目立つようになり、それらが患者様への対応に出てしまう・・・という悪循環が起きやすいのです。

しかしながら、院長が女性であったり、医院全員が女性スタッフだと経営ベクトルが一つに向かい、ある程度の縦社会が生まれ、人間関係的な問題は別として医院としてのスタッフ教育での問題は少なかったりします。
ここに経営者が学ぶべき大きなヒントがあります。

厳しい言い方になりますが、スタッフが自分の手足になって医院を切り盛りしてくれないのは全て経営者の責任です。
経営者、つまりは経営トップが部下に目標と目的、医院としての月間や4半期ベース、年間の着地点の落とし込みをされていないから、こと若い方や女性といったモチベーションの状態が業務効率に左右されやすい方を雇っておられる場合に、スタッフ教育問題で悩まれる方が多いのです。
つまり、簡単に言えば、日々の業務における達成感や、自分が成長している、あるいは「すばらしいね」と誉められるような、本人が医院で働くことに喜びを感じられるような環境や仕組みを用意していますか?ということになります。

グッドワンのコンサルティングでは定期的な訪問における経営者との面談などで、医院の状態を細かにチェックし採点して経営者の方に報告いたしております。これによって、自分では気付かないちょっとしたことや他医院の情報、どのようにすればさらに良い医院づくりが出来るかという参考にもなります。
そして、経営者のスタッフに対するニーズを外部のコンサルタントがスタッフに優しく面談や雑談をしながら、気付かせていきます。
実はここが非常に大きなメリットがあります。特に若い女性は面と向かって上司が何かを要求すると反発してしまう傾向がありますが、不思議なことに外部の人間の言うことはとても素直に受け入れ、聞いてくれることが多いのです。
若い女性は毎日同じ院内で仕事をしていると家族のような気持ちになってしまうのでしょうか?良い意味でも悪い意味でも「慣れ」というのは怖いものです。

もちろん、契約した医院に足を運んですぐにスタッフ教育を始めることはしません。
しっかりとコミニュケーションを図り、スタッフさんとある程度の距離になってからあらゆる状態を想定して行います。
特に雇用面談の代行として経営トップの方と一緒に面談を行うこともしております。

あらゆる目的は経営者の経営センスとレベルの向上です。
複数の医院を経営している方はお分かりだと思いますが、優れた経営者は医院に一歩入った瞬間に スタッフや医院のちょっとした変化に気付くものです。
歯科医院におけるスタッフ教育はスタッフレベルの向上と共に、経営者の向上であるとも言えます。

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