歯科医院にとって、歯科衛生士はなくてなならない存在です。
しかし、歯科衛生士の資格は持っているけど歯科医院で働かない方が増えています。
『優秀な歯科衛生士の歯科医院離れ』です。
歯科医院が非常に多いこの時代、歯科衛生士にとって歯科医院選びは有利に思えます。
しかし、歯科衛生士が医院を辞める理由で最も多いのが、
「先生と合わない」
という理由です。
歯科医院歯はたくさんあるのだから、自分に合った歯科医院を選べるじゃないか?という
言葉が聞こえてきそうですが、歯科衛生士の多くが女性で、比較的、若い方が多いです。
要は、歯科衛生士になって、実際に歯科医院で働いてみたけど、
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- 先生とうまくいかない
- 立ち仕事で重労働だ
- 給料がそれほど多いわけでもない
- 日々のルーチンワークで飽きてしまう、達成感が無い
- よく分からないアイデアや業務を振られる
どうでしょうか?
これらはよく考えてみると、すべて経営トップに責任がある内容です。
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- 歯科衛生士とうまくコミニュケーションが取れない
- 女性に対する業務のフレームを構成できない
- 給与における達成感や満足度を与えられていない
- マネージメントにおける部下の育成が出来ていない
- 戦略のない突発的な計画性だけ追っている
どうでしょうか?
実は試用期間などでスタッフ雇用で判断して結果を出している医院も多いでしょうが、
現実的に観ると、ほとんどが「解雇してる」ではなく「経営トップが見放されている」のですね。
平成21年賃金構造基本統計調査によると、歯科衛生士(女性)
20~ 24歳 平均勤続年数は1.9年
25~29歳 平均金属年数は4.9年
要は24歳までの歯科衛生士は若さ半面、見極めが早いということ、そして25~29歳くらいの女性は分別もつき、人に合わせることを知り、多少の難点あれども仕事として従事してくれるということですね。
平均して自院のスタッフが3.4年以上続いているのなら、自分は経営者として合格ラインだということです。
以下の経営トップは自分に合ったスタッフではなく、経営を学び、部下に学べということです。
歯科衛生士の方が自分に合った医院をさがすなら、
「前に勤めていた方は何年くらい、いらっしゃったのですか?」
と、聞くべきですね。3.4年以上なら、ちょっと信頼してもいいかもしれません。
もちろん、雇用される側である分別をわきまえて・・・が前提ですが。
ちなみに平均的な現金支給額は23万4800円です。
この金額におけるさじ加減こそ、優秀なスタッフを育てる要因にもなると思います。